jambo!
今年の日本の冬は大寒波で大変らしいですね…
こちらは乾季で、一番暑い時期です。
お肌の乾燥が気になる時期です。もうね、カラッカラですよ。
もうそろそろ雨季が始まるかな~
今日は途上国の抱える闇「スラム街」について。
ケニアの首都ナイロビにはアフリカ最大級のスラムがあります。
その名も「キベラスラム」。
キベラスラム
私は二十歳の時キベラスラムで学校を運営する早川千晶さんのスタディツアーに参加し、初めてケニアを訪れた際に、キベラスラムを訪問しました。
トタン屋根の小さなプレハブのような家が密集し、
赤土の道はごみや汚水が溜まり独特の異臭を放っています。
スラムのゴミ山
多くの家族がそこで暮らし、とりわけ子供たちは大きなクリクリの目を輝かせながら、少しズレたイントネーションで”How are you?”と笑顔で駆け寄ってくるのが印象的でした。
当時から約10年経ち、現在は2.5km四方に約100万人が暮らすと言われています。
狭い路地裏
私がケニアに戻って来たのは、間違いなくこのスタディツアーがきっかけでした。
人間味に溢れ、歌うように話す姿と、様々な苦難を乗り越えてきたにも関わらずとっても明るく元気な早川さんに魅せられたのも理由の一つかもしれません。
早川さんが運営する「マゴソスクール」に関してはこちら
スタディツアーに興味のある方はこちらをぜひ
このマゴソスクールのあるキベラスラムが今、危機に瀕しているようです。
政府による「強制撤去」
もともとスラムは田舎から出稼ぎに来た貧困層が暮らす、いわゆる不法滞在地区です。
そのため、数年も前から政府は撤去命令を出しているそうです。
現在ケニアでは、鉄道の開発などインフラの整備が急速に進められています。
そういった観点から見ると、不法に占拠されているスラムは邪魔なようです。
それはケニア国民みんなが承知している事実。
「今回のように撤去に際して暴動も起きず、誰も騒がずに黙々と平静であるのは、それはやはり、当たり前のことが起きたから」と早川さんはブログでおっしゃっています。
政府は正しいことをやっているようにも思えます。
しかし、この強制撤去で住む家や家財道具を失った人がたくさんいるのも事実です。
撤去後のスラム(早川さんのブログより)
ここでは、「可哀想」とか「酷い」ってことは書かないことにします。
何が正しいのか押し付けたくはないので。
政府は不法占拠している場所を公共事業のために開放した。それが彼らにとっての正義。
住民たちがここで暮らす理由は様々。でも、スラムが一つの街となりスラムの中で商売をし、家族を作って助け合って生きている。これも、彼らには必然であり正義なのでしょう。
スラムを撤去して開発を進めたい政府と、取り残される住民。
完全なる置いてきぼり。
まるでコインの表と裏のように、相容れることはないのでしょうか…
報道されない真実
今回の強制撤去は、ケニア国内のメディアでは一切報道されなかったようです。
ケニア人の友人やタクシードライバーに話しても皆知らず、びっくりしていました。
報道されなかったことについて早川さんはブログで「それだけこれはケニアでは普通のこと、当たり前のことだったのではないか」とおっしゃっていました。
私はこれに加え、なんだかんだ言っても政府側は後ろめたいから報道規制しているのではないかな、と思いました。
結局、不都合なことは隠すし、隠せちゃう世界なのです。
(汚職や賄賂なんて日常茶飯事ですしね…)
この真実を知り、何かすぐに行動!!
とはできない今の私の状況がとてももどかしいですが…
しっかり地道に根気よくやっていき、
ちゃんと自分自身の力も付けていかないとなぁと改めて思いました。
この強制撤去に関して、早川さんのブログがとても興味深く納得する内容だったので、ぜひ読んでみてください。色々考えることができました。
【キベラスラム強制撤去に際して思うこと・2月6日】
http://magoso.jp/demolish/2455
今回もなんともまとまりのない文章ですみません(^^;
ここだけでは伝えきれないことがたくさんありすぎて…
チャンスがあったら、ぜひケニアに訪れてみてください。